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Ⅰ / Ⅱ 魔女レニヤ Leniya 出生地不明。 自らの影に、自らの血を垂らすことで生み出した無数の《咒隷》を操り、ヴェルハイム城を襲撃した宵闇の魔女。 剣の間に隠されていた宝珠を狙って、ルシェルたちの前に立ち塞がる。 自らを〝黄泉反しの司祭〟と呼び、帝都の上空に呼び出した界瘴を、斎女の塔及びヴェルハイム城に着床させるが、その目的は不明。 ヴェルトリア帝国が編纂した〝七英戦争記〟には、〝白銀に輝く髪を靡かせた黒衣の魔女〟についての記述が存在しているが、戦争末期に姿をくらまし、以後の消息は謎となっていた。 記述のとおりであるなら当時は髪を長く伸ばしていたと考えられるが、現在は肩にかかる程度に切り揃えているようだ。 戦士オルグ Orug グラード地方南部のグラ族の村（後のオーミ村）出身。七英の一人。 漆黒の大剣《ナッシュ・ヴァイエ（古代グラード語で〝黒き焔〟の意）》を振るう怪力無双の戦士。 〝七英戦争記〟によると、彼は聖女ルシエラと激闘を繰り広げた末、神剣の一撃を胸に受けて落命している。 アストたちの村では、妖女イゼレバの怨念がもたらす災厄から人びとを守護する〝戦士様〟として祀られていた。 しかし、没後三百年目に迎えた黄泉返しの祭りにおいて、霊代（たましろ）となっていた戦士像に村人たちの命を取り込むことで黄泉返りを果たし、アストの前に現れる。 軽口が多く、あまり細かいことには拘らない気性だが、自尊心が強く、他人に軽視されることを極度に嫌悪している。 |